1949年の中華人民共和国成立後、南モンゴル(内モンゴル自治区)では激しい弾圧が繰り広げられ、
文化大革命時には多くの仏教寺院が破壊され、モンゴル語教育は停止されました。
そして現在に至るまで、漢民族のモンゴル侵入は続き、今は内モンゴル人口の80%は漢民族が占めています。
モンゴル族の自治などは存在せず、彼らは中国語を話す以外職を求める道もない状態です。
昔ながらの遊牧に基づく民族伝統は言語と共に失われていっています。
モンゴルの伝統文化は、遊牧という、自然と最も密着し、自然を決して破壊しないよう、草原とも、動物たちとも共生する精神に満ちています。
彼らは自らの最も重要な財産である羊を襲う草原の狼に対しても、彼らと戦いつつも、深い敬意の念を示してきました。
この文化は、今私達が考えるべき環境問題にも重要な提言を行っています。
このモンゴルの大切な文化を引き継ぐためにも、今、私達は中国に支配され、自治権すら失っている内モンゴルの自治権確立、人権改善、
そして民族自決権を求める声をここ日本でも挙げて行こうではありませんか。